日本茶の種類

玉露、煎茶、抹茶、番茶など日本茶にはいろいろな種類がありますね。

さて、この種類の違いなんでしょうか?

普通煎茶

最も一般的な日本茶です。
「普通」の意味は生葉の酵素を止めるための蒸し時間が標準(25〜30秒くらい)である事を意味しています。

深蒸し煎茶

普通煎茶よりも蒸し時間を2〜3倍長くしたお茶です。
長く蒸している分、渋みは穏やかで、まろやかな味です。
また、特に長く蒸したものは「特蒸し茶」と呼ばれています。

釜炒り茶

煎茶のように蒸すのではなく、釜で炒るため香ばしい香りがします。
宮崎や佐賀など九州が主な産地です。

蒸し製玉緑茶

釜炒り茶における釜で炒る作業を蒸す作業に変えたものです。
煎茶との違いは、煎茶の場合蒸した後で揉んで形を整えますが、蒸し製玉緑茶は蒸した後で形を整える工程がありません。

かぶせ茶

新芽が出た後に1週間ほどお茶の樹に直接被覆をします。
これにより「かぶせ」と呼ばれます。
被覆をすることにより渋みが抑えられて、甘みや旨みが増します。
味は煎茶と玉露の中間のような味です。

玉露

言わずと知れた日本茶の高級品です。
旨みが強く独特の風味があります。
お茶の木の周りに柵を作って、その上にワラなどで20日間以上被覆して栽培します。
生産量が少ないため珍重されています。

ほうじ茶

煎茶や茎茶などを高温で炒ったものです。
炒ることでカフェインが飛び渋みはほとんどありません。
胃にもやさしいので子供でも安心して飲むことができます。
風味は香ばしく軽くてサッパリしています。

玄米茶

干飯を炒って煎茶や番茶などに混ぜたものです。
炒ったお米のこうばしい香りが魅力です。

抹茶

玉露と同じように被覆栽培した新芽を蒸して揉まずに乾燥させ、石臼で挽いたもの。
強い苦味の中に、まろみのあるやさしい甘みを楽しむことができます。

茎茶

(かりがね、しらおれ)
荒茶の仕上げ工程において、取り除かれた茎から製造されたものです。
渋みや苦みが少なく、軽やかなおいしさが特徴です。

芽茶

荒茶の仕上げなどで取り除かれた細かい葉片です。
うまみを多く含み味がしっかりと出やすいです。

粉茶

製造過程中に出た葉や茎の細かいかけらを集めたものです。
寿司屋のお茶やティーバッグの原料茶として使われています。

番茶

新芽を採ったあとの二番茶や三番茶などからつくられます。
苦味が少なくてサッパリしており食事の時や食後にピッタリのお茶です。